この記事を読めば、「DXを進めたいけど何から始めればいいのか分からない…」という悩みや、「せっかく導入したITツールが結局使われなくなってしまった…」といった経験が、なぜ起きるのか、そしてどうすれば失敗を避けられるのかが分かります。
私は、株式会社アルパカで中小製造業のDX支援をしています。これまで300社以上の製造業の現場を見てきました。
私自身も製造業で働いていたときに、
「高額なシステムを導入したのに、結局エクセルに戻ってしまった」
「現場に合わず、誰も使わなくなった」
という場面を何度も見てきました。
そこで気づいたのは、DXの成否は「どんなツールを入れるか」ではなく「誰に伴走してもらうか」にかかっています。
もしかしたら、外部パートナーに頼らず、社内のメンバーでもDX推進できるかもしれません。
この記事では、DX推進パートナーを選ぶときに注目すべき3つの視点をご紹介します。
視点① 現場を理解してくれるか
DX支援をうたう会社は増えていますが、製造業の現場を本当に理解している会社は意外と少ないです。
例えば「この業務は自動化しましょう」と簡単に言われても、現場の人からすると「いや、その前にお客さんからのFAX処理をどうするの?」と突っ込みたくなるケースも多いのではないでしょうか。
製造業出身のメンバーがいるかどうか、ここは大きなチェックポイントです。現場の流れや“あるある”を知っている人なら、机上の空論ではなく、日々の仕事に寄り添った改善提案をしてくれます。
視点② 小さく始められるか
「DX=大掛かりなシステム導入」とイメージされがちですが、それではコストもリスクも高くなり、現場も構えてしまいます。
最初は 1つの業務だけに絞って改善 するのが鉄則です。例えば「備品の発注をアプリで簡単にする」「売上集計を自動化する」といった身近な業務から始めれば、すぐに効果を体感でき、社員の抵抗感も和らぎます。
パートナーを選ぶときは、「まずは小さな業務から一緒にやりましょう」 と言ってくれる会社を探しましょう。いきなり数百万円規模の提案を出してくる会社は要注意です。
視点③ 成果が数字で見えるか
「DXをやって良かった」と思えるかどうかは、成果が数字で見えるかです。
例えば、
- 手入力作業が週10時間減った
- 誤入力が月に30件から5件に減った
- 見積書作成にかかる時間が半分になった
こうした成果を具体的に示してくれるパートナーは信頼できます。逆に「効率化できます」「便利になります」といった抽象的な言葉ばかりでは不安が残りますよね。
数字で成果を見える化できるかどうか、ここは必ず確認してください。
まとめ
DXは一度に完成させるものではなく、少しずつ改善を積み重ねていく取り組みです。だからこそ、
- 現場を理解している
- 小さく始められる
- 成果を数字で示せる
この3つを満たすパートナーを選ぶことが、失敗しないDXの近道になります。
株式会社アルパカのご紹介
私たち株式会社アルパカは、大阪を拠点に中小製造業のDX伴走支援 を行っています。チームには製造業出身のメンバーが揃っており、「現場に本当に役立つDX」を一緒に形にしていくことを大切にしています。
まずは小さな業務改善から始めて、数字で成果を確認しながら、安心して次のステップへ進んでいただけるようサポートいたします。
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