FAX・メールの注文書を“撮るだけ・流すだけ”で、1名依存の受注作業が全員で回る仕組みに変わる流れがわかります。
背景/課題
食品卸の受注処理では、1名の担当者がすべての注文入力を担っているケースがよく見られます。
現場では次のような状況が発生していました。
- FAX注文書が担当者の机に積み上がり、他の誰も触れられない
- メール注文(PDF)を担当者だけがExcelへ転記
- 電話注文のメモが属人化し、共有されない
- 出荷指示書の判断も担当者の経験や勘に依存
- 不在時、受注処理が完全に停止するリスク
- 月末の受注残が把握できず、数字合わせが常態化
1日50〜80件の注文を1名で抱えるため、「業務が止まる」「遅れる」「ミスが出る」「引き継げない」といった属人化スパイラルに陥っていました。
改善プロセス

(1) 受注AIで注文書を自動読み取りし、受注台帳を自動生成
AI文書管理サービス『ドキュパカ!受注AI』は、FAX・メール・スマホ撮影の注文書をAIが読み取り、自動で受注台帳化します。
- 受注元
- 品名
- 数量
- 納期
- 枝番・温度帯などの備考
顧客ごとにバラバラな帳票でもAI学習により対応可能です。
さらに、
- Excel形式への整形
- 基幹システムの項目マッピング
- クラウド共有(複数名で同時閲覧)
まで自動化します。
結果、受注入力が1名に集中していた状態から、誰でも対応できる“引き継げる業務”に変わりました。
(2) 受注台帳から出荷指示へ自動展開
AIが作成した受注台帳から、以下の帳票をワンクリック生成できます。
- 出荷指示書
- ピッキングリスト
- 配送リスト
- 段取り指示書
Excel共有の混乱がなくなり、
- 営業
- 配送・倉庫
- 管理者
がリアルタイムで同じデータを参照できます。
担当者の“頭の中だけの判断”を、台帳ベースの標準化された業務に移行できます。
(3) 在庫・出荷・会計と連携し「受注残」を日次で可視化
- 在庫データ
- 出荷実績
- 売上・請求情報
と連携することで、受注残・欠品予兆・出荷予定を日次で自動集計。
従来発生していた、
- 伝票照合の手作業
- 二重入力
- 納期確認の電話ラリー
- 月末の数字合わせ
が不要になります。
導入は「AI読み取り → 運用 → 基幹連携」の段階式で進められるため、現行フローを崩さず移行できます。
成果
食品卸の現場では、次のような成果が現れています。
- 受注入力の1名依存が解消し、複数名で対応できる体制へ
- 受注入力工数が1/3以下に削減
- FAXのかすれ・手書きの読み違いもAI補正でミスほぼゼロ
- 出荷指示のスピード向上で納期回答の遅れが解消
- 不在時に業務が止まるリスクが消滅
- 紙・Excelを残したまま段階導入でき、現場が混乱しない
属人化が解消されることで、業務が「人に依存する作業」から「会社の仕組み」へと変わります。
明日からの最小ステップ
- まず、1名が抱えている受注作業の棚卸しをする
- AIに読ませたい注文書を1種類(1社分)だけ決める
- 過去のFAX・PDF注文書を10〜20枚準備
- ドキュパカ!受注AIの相談フォームはこちら
まとめ
- 受注の“1名依存”は事業継続のリスク
- 紙とExcelのままでも段階導入で属人化は解消できる
- 受注残の可視化で、出荷・在庫・納期精度が向上
内部リンク:
ドキュパカ!受注AI
