「AI搭載」と書いていない名刺管理ツールを探すほうが難しくなった。ただ、中身はかなり差がある。名刺交換からアポ打診までの作業を分解すると、AIがどこまで肩代わりしてくれるかが見えてくる。
名刺交換の「あと」に発生する作業
- 名刺の情報をどこかに入力する(1枚1〜2分)
- 相手の会社を調べる:事業内容、規模、最近の動き(1社5〜10分)
- お礼・あいさつメールを書く(1通5〜10分)
- チームに共有する/CRMに登録する
10枚の名刺なら、まじめにやると2〜3時間の仕事だ。まじめにやらない場合どうなるかというと、入力だけして2と3を省く。つまり「調べずに、定型文を送る」。これで成果が出るならそもそも下調べは要らなかったはずで、実際は省いたぶんだけ返信率が下がる。
AIの守備範囲は3段階ある
段階1:文字起こし(OCR)。 撮影すれば会社名・氏名・連絡先がテキストになる。いまやほぼ全サービスが対応していて、差は精度だけ。作業1が消える。
段階2:企業調査。 名刺の会社名からAIが事業内容や概要を調べて要約してくれる。作業2の「最初の10分」が消える。営業が調べるべきことは残るが、白紙から検索を始めるのと、要約を読んでから深掘りするのでは所要時間が違う。
段階3:アウトプット生成。 名刺と企業情報をもとに、あいさつメールの下書きまでAIが書く。作業3が「書く」から「直す」に変わる。ここまで来ると、名刺10枚の後処理が2〜3時間から30分程度になる。
選ぶときは「AI搭載」の文字ではなく、どの段階まで入っているかを見るといい。段階1だけのツールと段階3までのツールが、同じ「AI名刺管理」として並んでいるのが今の市場だ。
実例:ドキュパカ!の場合
手前味噌だが、私たちが作っているドキュパカ!は段階3まで入れて1人月980円(税込)にしている。名刺を撮影すると文字起こしされ、ワンクリックで相手企業の概要調査、もうワンクリックであいさつメールの下書きが出る。下書きはそのまま送らず、会話の内容をひとこと足して送るのを勧めている。AIの下書きは「速くする道具」であって、「考えなくていい道具」ではないからだ。
AIメールで失敗しないための注意
- そのまま送らない。 展示会で同じツールを使う会社が増えると、同じ文体のメールが相手に複数届く。一行の固有情報(何を話したか)が差になる
- 事実確認はする。 AIの企業調査は下調べの起点で、商談資料の出典ではない。数字を引用するなら一次情報を確認する
- 使用回数の設計を見る。 AI機能には各社フェアユースの上限がある。チームの名刺枚数に対して足りるかを体験期間中に確認しておく
営業の仕事は「調べて書く」ことではなく「関係を作って前に進める」ことだ。前者をAIに寄せられる時代になったので、寄せられるものは寄せて、浮いた時間を後者に使うのが合理的だと思う。
この記事を書いた私たち
クラウド名刺管理サービス「ドキュパカ!」を作っているチームです。基本料金なし・1人月980円(税込)で、AIが名刺の読み取りから会社調査・あいさつメールの下書きまで行います。30日間の無料体験にカード登録は不要です。料金も機能も meishi.al-pa-ca.com にすべて公開しているので、この記事ごと比較の材料にしてください。
