名刺管理ツールを調べると最初にSansanが出てくる。テレビCMの知名度どおり国内シェア最大手だが、公式サイトに料金表がない。初期費用も月額も「要問い合わせ」だ。これを不親切だと感じる人は多いと思うが、理由を知ると納得はできる。
Sansanの費用は、おおまかに「初期費用」「月額ライセンス費用」「運用支援費用」「オプション費用」「スキャナ費用」の組み合わせでできている。なかでも初期費用は、会社にすでにある名刺を一括でデータ化する作業の費用が大きく、名刺の枚数で変動する。つまり、会社ごとに保有名刺の量も使い方も違うから、一律の料金表が作れない。営業担当者数百人・名刺数十万枚という会社の名刺資産を丸ごとデータベース化する。Sansanはそういう規模の仕事を引き受けるサービスで、価格はその設計の結果だ。
「要問い合わせ」が答えになっている
ここから逆に言えることがある。見積もりを取るまでもなく、月数万円単位の予算を名刺管理に割く前提がない会社は、Sansanの想定顧客ではない。それは恥ずかしいことでも何でもなく、単に道具の対象規模が違う。
実際、Sansan株式会社自身が中小企業向けには別サービス「Eight Team」を用意していて、公式サイトに両者の比較ページまである。本家がそう案内しているのだから、少人数チームがSansanの見積もりフォームで足を止める必要はない。
少人数チームの現実的な選択肢
3〜10名の営業チームなら、検討順はこうなると思う。
- Eight Team(月19,800円・税抜〜):基本使用料に10名分のアカウントを含む定額制。8〜10名で使い切るなら1人あたり約2,000円で、機能・実績のバランスがいい。
- 人数課金のサービス:基本料金がなく、使う人数×単価だけ。3人なら3人分。手前味噌だが、私たちが作っているドキュパカ!はこの方式で1人月980円(税込)。AIが名刺を読み取り、相手企業の概要とあいさつメールの下書きまで用意する。
- 無料アプリ+割り切り:個人利用の延長で済むうちは無料でいい。チーム共有を始めた瞬間に上限や権限の壁に当たるので、そこが乗り換えどきになる。
道具は会社の規模に合わせて選べばいい。数百人の営業組織の名刺資産を統合したいならSansanに問い合わせる価値があるし、3人のチームが今月から名刺を共有したいだけなら、料金表が公開されているサービスから選ぶほうが早い。
(筆者注:料金は執筆時点の各社公開情報に基づく。Sansanの費用構成は公開情報からの整理であり、正確な金額は同社への問い合わせでしか確定しない)
この記事を書いた私たち
クラウド名刺管理サービス「ドキュパカ!」を作っているチームです。基本料金なし・1人月980円(税込)で、AIが名刺の読み取りから会社調査・あいさつメールの下書きまで行います。30日間の無料体験にカード登録は不要です。料金も機能も meishi.al-pa-ca.com にすべて公開しているので、この記事ごと比較の材料にしてください。
