金属加工、アルミ鋳物、鋳造部品加工、ロボットアーム部品のメーカーである株式会社伸和工作(長野県上伊那郡)のDX内製化をサポートします。
社内担当者が直面する現場の課題に合わせたシステムをプログラミング知識が不要なノーコードツールを活用し、反復業務の30%削減目標とコストを抑えたDXを推進することを目指します。
スマートファクトリー化とは、製造工程にデジタル技術を導入し、効率的かつ自動化された生産システムを実現することです。将来的にはデータ分析や生成AIを活用して生産性を向上させます。
- スマートファクトリー実現の取り組み内容と、その効果
【生産管理アプリで生産スケジュールの見える化】
現状、営業担当と工場長とで口頭によるやり取りをしており、営業担当者は出先ですぐ納期回答することができていませんでした。また、製品の生産予定は各機械担当者のみが把握しており、情報の共有が不十分でした。この課題を解決するため、アプリ導入により、スマホでいつでも誰でも生産予定を簡単に確認できるようにします。これにより、営業担当者は出先で生産予定をリアルタイムで確認でき、その場で回答を提供できるようになります。これにより、効率的かつスムーズな生産管理を実現します。
生産管理アプリ
【機械のON/OFFアプリで利益向上】
アプリで集計される機械の稼働時間を用いて「稼働率の見える化」を実現します。
営業担当者は集計されたデータをもとに、稼働率の少ない機械を中心に新規受注活動をすることで、利益の拡大が期待できます。
稼働集計アプリでQRコードを読み込む様子
【リアルタイムに把握できる在庫管理】
現状、量産品の在庫管理は、事務員が直接倉庫まで数えに行き、自作のExcelシートで在庫を管理しています。このような反復業務が時間を奪い、機会の損失につながっています。
今後は在庫確認をアプリ化し、事務作業の効率化と在庫の正確性を向上させます。
現状は目視で在庫を数えている
【図面管理で過去のデータを瞬時に検索】
図面ごとに過去の不具合対策書を紐づけ、作業者がいつでも確認できるようにすることで、量産品やリピート品の「加工不良ゼロ」を目指します。お客様に確かな品質の製品を納めることで、信頼性向上を実現します。
- DX内製化の3年ビジョン
1年目(2024年)【スマートファクトリー化システム基盤を整え、業務の効率化】
スマートファクトリー化に向けたシステム基盤を整備し、「時間を作る」というテーマで業務効率化を進めていきます。工場内に巨大モニターを設置し、リアルタイムの生産状況を見える化していく予定です。
2年目(2025年)【売上の拡大】
削減できた時間を使って、より創造的な業務や、顧客満足向上のための業務に注力します。付加価値の高いサービスを提供し、結果として売上の拡大を目指します。蓄積したデータを生成AIで分析し、更なる価値の発見に取り組みます。
3年目(2026年)【DX事業部を新たに立ち上げ本格化】
事業の拡大を目指します。既存事業の範囲をさらに広げつつ、同時に新しい事業領域への進出を加速させます。この取り組みにより、当社の事業構造を強化し、未来への更なる成長を目指します。
- 株式会社伸和工作様の担当者コメント
アプリ開発に挑戦するのは初めてでしたが、ノーコードツールを活用すれば未経験の私でもアプリを作成することができました。今後も社内の情報を社員全員がスマホで簡単に共有できるようなアプリを作っていきたいと考えています。(新卒1年目の女性)